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「サマーラリー」と夏休み

夏休みという言葉には、いくつになっても、少しワクワクする気持ちを感じます。

相場にも同様の流れがあり、歴史的に、アメリカの株式市場が、7月の独立記念日から9月のレーバーデーにかけて株価上昇が起こりやすい現象を指して、「サマーラリー」といいます。根拠はないものの、この時期に株価が上がりやすい要因として、夏休みで人々の購買活動が活発化することや投資家がバカンスに入る前に優良株に投資しておくことなどがあげられています。

一般的に海外の方は日本で働く方よりも長い夏休みを取るといわれています。プロの世界でも、成績の良いファンドマネジャーほど、余裕を持って夏休みを迎える中で、夏休みに入る前に銘柄を仕込む(買いためる)ことが多いと考えられています。相場ではよく知られた「サマーラリー」ですが、さまざまな要因が重なり、経験則通り盛り上がらない年もあります。

2月と8月に商売が閑散としやすい傾向を一般的に“二八(ニッパチ)”といいます。株式市場では、お盆休みの時期は国内外とも夏休みに入る機関投資家が多く、取引高が減り、値動きが小幅に推移する傾向にあり、そのような期間は「夏枯れ相場」と呼ばれています。「閑散に売りなし」はそのような状況での取引に関する相場格言。市場参加者が少ないため取引高が減ると、売り注文を入れるにも、買い注文がない中では売ることも難しく、取引価格が膠着することがあります。価格は下落すると思われがちですが、少ない売り注文の中に、わずかな材料でまとまった買い注文が入り、相場が急騰することもあるので安易に売りを入れることを戒めています。

「サマーラリー」や「夏枯れ相場」と同様、相場の季節性を表す「節分天井彼岸底」という言葉もあります。これはコメ相場に由来し、コメが貴重になる冬場に高く(天井に)なり、収穫期に安く(底値に)なることを指しますが、現代の金融相場には当てはまらない言葉になっています。相場法則を見つけ、先手を打ちたいという投資家の欲求は、昔も今も変わらないものの、予想がつかないのが相場の動き。時間分散を図ったコツコツ投資は、短期の上げ下げに一喜一憂することなく涼やかに過ごせる投資手法です。