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雨降りにタクシーは来ない?

国内外を問わず、含蓄に富む相場格言は多数あります。このような格言の中には、誰がいったかはっきりとはわからないものの、投資家が納得し共感できるものが伝え継がれています。例えば、「雨降りにタクシーは来ない」という格言。

雨の日は普段よりタクシーを利用する人が多く、なかなか空車が来ないのと同様、買いたい銘柄が注目されて需要が高まると、買いたいと思った価格と数量通りに買うことは難しくなります。欲しいタイミングで欲しいものを得ることの難しさを簡潔に表しています。

この格言にはオマケのお話があります。“雨の日にはタクシーに乗りたい人が増えるだけでは、普段目にすることが多いタクシーがつかまらないはずがない”と思った20年前の経済学者の研究結果は、“雨で早く稼げたタクシー運転手が早々に引き揚げてしまうため、台数も減っているせいだ”というものでした。

しかし、数年前、ニューヨークの有名な労働経済学者が、タクシー運転手にとってはたくさん稼げるときに稼働する方が合理的であるため、早々に引き揚げることは想定されず、台数まで減っていると考えるのは間違いだろうと指摘しました。

雨の中で両手に荷物、おまけに待ち合わせには遅れそう… そのような時は、ついイライラとしてしまいます。日米の違いはあれ、後者の研究によれば、つかまらないのは自分と同じように乗りたい人が一気に増えてしまうだけのようです。雨の日も運転手さんは頑張って運転していることを思い出して、心を落ち着かせ涼やかでいることができればと思います。

「もうはまだなり、まだはもうなり」という格言も、買おうと思って手を出した時に限って早すぎたり遅すぎたり、なかなかうまくいかないという、投資家が一度は思うことを言い表した格言です。相場に一喜一憂し、投資判断はつい感情的になってしまいがちですが、投資格言から学んで、冷静な投資判断をタイミングよくしたいところです。もちろん、実際にはなかなか難しいため、継続してコツコツ投資を行うのが、誰もができる王道であることに変わりはありません。